コラム column
交通事故の被害に遭い怪我をしてしまった場合、どうしたらいいのか、何をするべきなのか、いざその局面に立つとわからないことがほとんどだと思います。少しでも不安が解消され、正確な判断で対処できるよう、きちんとした知識を身につけておくことが大切です。
この記事では、交通事故に遭い怪我をしてしまった際に取るべき行動や、被害者にとって不利益にならないためにどうするべきなのかをお答えしていきます。
CONTENTS
交通事故に遭ったときに知っておきたい怪我の知識
交通事故で怪我をして大したことないと放っておいてしまったり、あやふやな知識で処置をしたりしてしまうと後々重大な病気になってしまうことも少なくありません。そうならないためにもしっかりと知識を身につけておくことが大切です。ここでは知っておくべき7つのことを紹介します。
1,交通事故で起こりやすい怪我
・頚椎捻挫・外傷性頚部症候群(むちうち)
・打撲
・骨折
・脱臼
・肉離れ
・捻挫
これらの怪我が交通事故で起こりやすいとされています。この中でも一番多いとされているのが頚椎捻挫・外傷性頚部症候群(むちうち)です。そもそもむちうちとはどんな症状なのでしょうか。
むち打ちは、交通事故などの衝撃により、首などに障害(頭部が強制的に動くため)が起こることを指します。首や肩などの炎症から神経にまで障害が起こるものまで症状は様々です。
わかりやすい自覚症状としては、首の痛みやしびれ、動かしづらさや頭痛、目の疲労、めまい、顎関節の痛み、耳鳴り、吐き気、などさまざまです。事故当日より数日後〜1週間後に症状が出てくる場合もあります。この症状を感じたら直ちに病院で診察をすることをおすすめします。
2,怪我をしたらすぐに病院に行く
先ほど、むち打ちの症状の解説をした際に、症状を感じたらすぐに病院で診察することをおすすめしましたが、交通事故に遭ったら症状がなくてもできるだけすぐに病院へ向かうようにしましょう。その理由を3つ紹介したいと思います。
賠償金が請求できない
事故と怪我の因果関係が問題になる可能性があるからです。したがいまして、事故が起きた日から一定の期間が空いてしまうと、事故と直接的な関係を示すことが困難になり慰謝料や賠償金を受けとれない恐れがあります。
事故直後は痛みを感じない
症状がなくても病院へ行く2つ目の理由は、交通事故にあった直後は痛みを感じにくいということです。事故が起きた直後は、精神的にも動揺していて、自律神経の働きが強くなります。そして体内でアドレナリンが分泌されそれが切れ始めると徐々に痛みを感じるようになります。ですので、痛みを感じていなくても念の為診断してもらうようにしましょう。
自覚症状がない怪我や病気がある
交通事故には目に見える症状だけではありません。その最もわかりづらいのが頭(脳)に関する後遺障害です。交通事故の影響で脳に何らかのダメージが加わり、その結果脳内でじわじわ出血が起こり手首の麻痺やめまいなど、最悪の場合死に至ることもあります。
以上のことから、症状がない場合でもできるだけ早く診療機関を受診することの大切さがお分かりいただけたかと思います。症状がないのに病院へ行くのは少し勇気がいるかもしれませんが、事故直後は病院へ急ぐことをおすすめします。
3,怪我をした際行くべき通院先
交通事故で怪我をしたら、病院の何科へ行けばよいのかよくわからない人も少なくないともいます。ここでは通院するべき診療科を紹介します。
救急搬送された場合は症状に応じて適切な診療科を勧められます。ですが、救急搬送されなかった場合はまず整形外科を受診することになるでしょう。そのうえで、整形外科で治療が困難な症状があれば、他の通院先を紹介してもらうことができます。
まず、事故にあった際は整形外科へ行くことをおすすめします。もちろん怪我にあった場合は、整形外科以外の通院が望ましいですが、被害者が自分自身で、自ら症状で病院を判断することは非常に難しいと言えます。なので、まずは整形外科へ行くことをおすすめします。そして、事故に遭って自ら病院へ赴く際にもう一つおすすめなのが総合病院がです。総合病院は検査も充実しており、別の科の診断、診療が必要になった場合でもスムーズに受診することができます。
4,交通事故で後遺障害が残った時の対処法
交通事故で怪我をして治療に専念する中で、ときには治療を続けても症状が残り続けてしまうことがあります。それがいわゆる後遺症というものです。そのときどういう対処をするべきなのか知らない人も多いのではないでしょうか。
実は後遺障害が残ってしまった場合、後遺障害等級認定という手続きをすることができます。これを認定されるとどうなるかというとまず、後遺障害慰謝料を請求することができます。そしてもう一つが逸失利益の請求が可能になります。これを認定されることで後遺症の大きさによって変わりますが賠償金の請求に有利になる例も少なくありません。したがって後遺障害を抱えた方は、後遺障害等級認定を受けることが非常に大切だといえます。
5,後から痛みが出てきたとき
交通事故に遭い、その場では怪我がないと思っていても後から痛みが出てくるケースがあります。その場合は、真っ先に病院へ行き受診するようにしてください。受診が遅れてしまうと重症化してしまう恐れや、怪我と事故の因果関係を判断できず、治療費や慰謝料を受け取ることができなくなってしまう恐れがあります。本来は事故直後に病院へ行くのが最善ですが、後から痛みに気づいた場合はなるべく早く病院で診察するようにしましょう。
そしてもう一つ重要なのが、加害者の保険会社に痛みが出たことを伝えるということです。基本的に交通事故によって怪我をした場合は、相手の保険会社が直接治療費を払ってくれることが多いです。ですが、後から痛みや症状が出た場合、相手の保険会社は被害者が通院をすることを予期していません。もしその連絡を怠ってしまうと、治療費をめぐってトラブルになることが予想されます。ですので、後から通院することになった場合は前もって保険会社に連絡を入れるようにしましょう。
6,交通事故での怪我で健康保険を使う場合
健康保険とは、国民全員を公的医療保険で保障する制度です。健康保険に加入していれば、基本的に受診料、治療費の7割を(保険対応の医療機関で治療を受けた場合)健康保険が負担してくれるというのもです。
・負傷原因報告書
・事故発生状況報告書
・損害賠償金納付確約書・念書
・同意書(被害を受けた側が記入する)
・交通事故証明書
この5つの書類を申請することで第三者行為に請求する権利が認められ健康保険を適用することができるようになります。
この記事を読んだ方は、他にこちらの記事も読んでいます。
同じカテゴリの記事はございません。
-
06-4709-5800
電話受付時間09:00~18:00(平日)
大阪や関西地域エリアで車に轢かれた、ぶつかられたなどを初めて自転車事故、物損、対物など交通事故の種類も様々ございます。一人で悩む前に法律に専門家にご相談いただくことで解決できることもたくさんございます。親身になってまずはお話をきかせていただきます。